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住宅は構造が木造であれ鉄筋コンクリートであれ素材を大量に使います。この素材が重ければ重いほど住宅には負担がかかり、地震や台風などの外力が加わると、その負担はさらに増加します。そう考えると、住宅に使われる素材は軽くて強いほど優れていると言えます。
木材の比重は約0.3〜0.8kg/立法メートル。鉄7.8kg/立法メートルやコンクリート2.3kg/立法メートルに比べると極めて軽い素材です。この比重に対しての強度を調べると、引っ張る力を加える引張比強度は鉄の約3倍、コンクリートの約10倍の強度があることが分かりました。つまり「木」の方が、一般に強いと思われている鉄やコンクリートより、強い素材だと言えるのです。
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■強度比較
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現在の住宅は快適性のためにはもちろん、限られた資源を大切にするために、高い断熱性が求められています。冬は外の冷たい熱を室内に伝えない、夏は室内の冷やした熱を外に逃がさないという、住宅にとって不可欠な性能を支えているのが、素材自体が持つ断熱性能です。
素材の熱伝導率は、木材は約0.13kcal/m・h・℃。同じく鉄は約46kcal/m・h・℃,コンクリートは約1.4kcal/m・h・℃。この熱伝導率の数値は少ないほど高性能ですから、木材は鉄のなんと約350倍、コンクリートの約10倍の断熱性能があるわけです。冬でも「木」に触れると暖かい感じがするのは、この断熱性が優れている証拠。「木」の温かさは、イメージだけではなく、科学的な数字でも立証されているのです。
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■断熱性能比較
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一般的なイメージでは、「木」より鉄のほうが火に強いと思いがちです。確かに木材が燃えやすいというのは事実ですが、ある程度の厚みを持つ木材の場合、表面が燃えると焦げて、火の進行を食い止める炭化層となります。この炭化層が火の進行を止め、木材の内部まで火を通すことがないので、強度はほとんど変わることがありません。
ツーバイフォー工法に使用される構造材(ランバー材)はなんと摂氏2100℃を越える炎で15分以上燃やしても、火が全体に燃え広がることがないという実験結果が出ています。
一方、鉄の場合は550℃を越えると急速に強度を失い変形してしまいます。その結果、住宅を支えている骨組みごと崩れ落ちてしまいかねません。実際の火災では1200℃まで温度が上がると言われていますから、実際の火災の熱の中では、鉄よりも木材の方が強いと言えるのです。
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■構造材燃焼実験
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1986年に静岡大学農学部で、木材、金属製、コンクリート製のうち、どれが生き物にやさしいかを調べる実験が行われました。それぞれの素材でできた箱でマウス親子を飼育。23日間の結果を調べてみると、子ネズミの生存率が、木製の飼育箱では85.1%でほとんどが生きていたのに対し、金属製の飼育箱では41%、コンクリート製の飼育箱にいたってはわずか6.9%にとどまりました。
さらにマウスの成長率を生殖器の発育でみると、木の箱で育ったマウスの方が、他の箱より2倍も良かったとの結果を出しています。このマウスでの実験だけで、人間への影響を断定することはできませんが、少なくとも、「木」の家は生き物にとって優しい環境であると言えるでしょう。
さらに、「木」の家は心が安らぐというデータも
有名なコンサートホールのほとんどが「木」でできていることでも分かるように、「木」は適度に音を吸収してくれるので、耳障のいい、快適な環境になります。コンクリートでできた建物は、音をはねかえしやすく、いつまでも音が残ってしまいます。
また、人に快適な光の反射率は50〜60%だと言われていますが、「木」はまさにぴったり。さらに人体に有害な紫外線をほとんど吸収する働きをもつことも、実験で証明されています。
さらに、木材、コンクリート、ビニールタイヤの3種類の床材を比較すると、「木」が一番疲れないとの結果も出ています。まさに「木」は人のこころも安らげる、やさしい素材なのです。
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■マウス生存率比較
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■吸音率比較
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